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マノン (マスネ作曲) 英国ロイヤル・オペラ 2010年9月17日(金)

英国ロイヤル・オペラ
2010年9月17日(金)
マスネ作曲
マノン 全5幕

マノン・レスコー:アンナ・ネトレプコ
騎士デ・グリュー:マシュー・ポレンザーニ
伯爵デ・グリュー:ニコラ・クルジャル
レスコー:ラッセル・ブラウン
ギヨー・ド・モルフォンテーヌ:クリストフ・モルターニュ
ド・ブレティニ:ウィリアム・シメル
プセット:シモナ・ミハイ
ジャヴォット:ルイーゼ・イネス
ロゼット:カイ・リューテル
宿屋の主人:リントン・ブラック
警官:ドナルドソン・ベル、ジョン・ベルナイス

指揮:アントニオ・パッパーノ
演出:ロラン・ペリー
アソシエイト・ディレクター:エレーン・キッド
美術:シャンタル・トーマス
照明:ジョエル・アダム
振付:リオネル・オシエ
ロイヤル・オペラ合唱団 / ロイヤル・オペラハウス管弦楽団

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<<適当に殴り書いてアップしたので 結構、加筆訂正しました。それとて 毎度、適当ですが…むぅ……>>

ロイヤル・オペラの18年ぶりの来日公演に行って参りました。
今回は、昨年 椿姫を現地鑑賞したばかりというのもあり もうリチャード・エアの演出には飽きたというのもあり
ゲオルギュにも興味無いし…(ゲオルギュ降板で代役のヤオには興味あったのですけど 今更 チケット探しもダルいので結局) 椿姫はパス。

マノンに関しても ロイヤルオペラのオケ、今回 指揮を振るパッパーノ、主役であるネトレプコ…等の様々な条件が
(具体的に言えば イギリスの音の象徴であるロイヤルオペラで
ムキムキマッチョなパッパーノによる切れ味良く引き締めまくった指揮
元々 フランス的なニュアンスのある表現からは外れている上に 声質もマノンを歌うには暗く重くなっているネトレプコの歌唱……)
そもそもフランスの作曲家マスネのマノンという曲に対し 適正ではないであろうことに引っ掛かりがあったのですけど
折角の来日を 完全スルーするのは勿体ないので マノンのみチケットを取っていました。


…で
実際 鑑賞した感想ですが
上記の問題は 全て想像通りでした。

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(じゃあ どんなものを適正と考えているのか?というと
例として こちらをあげておきます。
817.jpg
マノン・レスコー:ナタリー・デセイ
騎士デ・グリュー:ロランド・ヴィラゾン
リセウ大劇場交響楽団
ビクトル・パブロ・ペレス(指揮)
演出:デイヴィッド・マクヴィカー
収録:2007年6月、バルセロナ、リセウ大劇場

随所でフランス的なスタイルが強く意識されており
なんといっても 主役のデセイもコケティッシュなファム・ファタール(それだけに尽きないが…)を体現し 歌唱スタイル的にも理想的かと思われます。

参考比較映像

上記DVDの映像 ナタリー・デセイによる
マノンの見せ場の一つ Obéissons quand leur voix appelle


同曲を歌うネトレプコ(今回 来日公演でのマノン役)
※オケや指揮、演出等は違うものです。 また 彼女の声質は この時より だいぶ 暗く重くなってもいました。


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では
不満だらけのガッカリコンサートであったのか?と言えば
そうではありませんでした。

パッパーノの指揮は マノンという作品をイメージした上で僕の考える理想とは異なるものですが
一級の指揮であることには変わりなく 非常に素晴らしいものでした。
(やや前半の散漫さは気になりましたが 一回目の休憩後からは持ち直し 最終幕は圧巻でした。ことに5幕前奏曲の仕上がりは久々のレベル。)

また ネトレプコの歌唱にしても (上記であげたような)様々な不満点…というか好ましくは思えない点もありましたが 十分、納得のいく立派なものではありました。
(メトロポリタンのボエームで再来日予定ですが 彼女自体は そっちのほうが良さそうな気がします。)

そして 大健闘だったポレンザー二。
演奏にしても歌にしても前半 ちょっと参ったなぁ…という感じだった空気を変えてくれたのが彼で…
最初の休憩前の2幕終盤の歌唱の お陰で 期待を持って その後の鑑賞に望めたし
更に後半盛り上がるにつれ 素晴らしい歌唱を披露してくれ 非常に満足度の高いパフォーマンスだったと思います。
結果からみれば トリノの椿姫(アルフレード役)よりも 余程 適正な役柄だったようですね。

脇も レスコー(兄)がパッとしませんでしたが デ・グリューパパは なかなか良かったし、ギヨーも好みのギヨーではありませんでしたが 非常に立派。かなりのブラヴォーを貰っていたのにも頷けました。

色々と気になるところはあれど 最終的に一番の不満として大きかったのは、それなりの期待を持って行った ぺリによる演出。
まず 舞台に色彩感が乏しく無味乾燥な場面も多く 動きも散漫で初演に期待する緻密さも無く面白さは まったく感じられないものでした。
正直、あれそれ細かい感想を書く気にもなれない程度の凡庸なもの…… かなりガッカリでしたね……

まぁ 色々、苦言も尽きない上演だったというのはありますが どこまでいってもトータル的には 一級品のコンサートを鑑賞した充実感は得られ 満足度も それに伴い高いものではありました。



さて
今後のコンサート予定ですが
アーノンクールのコンサートを どうするか?未だに悩んでいますが(多分、天地創造だけ行きます。)
あとは 新国立三連打(フィガロ、アラべッラ、アンドレア・シェニエ)が近場です。
大型は、フィレンツェ、マリインスキー、メトロポリタン、バイエルン、ボローニャと続き
他にも かなり先ですが 中型?でマリボール劇場とかロッシーニ劇場とかも予定あるんですよね……多分、これらはパスだけど……
その他は……
気になるのだと 昭和音大でピーアが再演。 結構、初演の際良かったし格安なので もう一度観たいかも?
とか カウンターテナー来日でヴィスとジャルスキーの延期コンサートがあったり
ヌッチがリサイタルで リゴレット歌うとかはあるんですよね………
まぁ ざっと そんなところでしょう。

そうそう
海外では グラインドボーンやROFの来シーズン演目が発表されていましたね……
グラインドボーンは
新演出が ニュルンベルクのマイスタージンガーにリナルド
前者は、ユロフスキが振ります。
後者は、ダントーネが振るらしいです。 演出はカーセンなので またモダンバレエが挿入されているんでしょうね?
観たいなぁ……
再演では
ドン・ジョヴァンニが引き続き、愛の妙薬、ルサルカ、ねじの回転だそうです。

音楽祭ではありませんが 来期のメトロポリタン・ライブビューイングも発表されていました。
一応、目玉は ターフェルやヴォイトが出演するラインの黄金とワルキューレでしょうが
個人的には、フローレス、ディドナート、ダムラウ出演のロッシーニ作曲、オリー伯爵が最注目。
他にも ニクソン・イン・チャイナの初演やら DVD化がされていないデセイのルチアが再演(残念ながら指揮はピドではない。) パぺのボリスなんかもあります。
勿論、メトロポリタンの花形歌手であるフレミングは カプリッチョで、ネトレプコは ドン・パスクワーレで今年も登場します。

ざっと 今後のオペラ情報でした……


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Comment

AKI

naoさん

オペラ鑑賞なんて良いですね!現地鑑賞ってコヴェントガーデンで観たって事ですよね。
ヨーロッパの劇場って本当に素敵ですよね。

木曜にロイヤルの「椿姫」を観に行った人に感想を聞いたら大不評で。
演出が気に入らなかったらしく・・・舞台の空間の使い方とか色々。ブーブーでした。
配役の変更はバレエでもよくあるのでゲオルギュの降板は仕方ないとして、
アルフレッドも素敵じゃなかった、と・・・せっかく高いチケットなのに
満足できなかったら残念ですよね。

バレエだったら私も演出が気になります。
好みですけど・・・斬新過ぎも??工夫が無いも???って感じで。

マノンの動画見せていただきました。私、この曲の後半が凄く好きなんです!
オペラの方は全然知らないですけどナタリー・デセイって素敵ですね。
アンナ・ネトブレコは他の役の方が似合いそうな感じ。
オペラも色々な演出があるんですね!!
  • URL
  • 2010/09/20 00:57

nao

AKIさん

一昨年は、シーズン最終プロダクションに間に合う時期にかぶってロンドン滞在が出来たので
コヴェントガーデンで鑑賞した後、グラインドボーンの音楽祭に足を運ぶというコースで旅行をすることが出来ました。
凄く幸運だったと思います。

そうですね。
海外の劇場は 造りがクラシックなので やっぱり雰囲気が違って素敵だと思います。

椿姫に行かれた御友人の方がいらしたのですね。
僕も 現地で観た演出ですが 一言でいうと 小じんまえりした演出なので
ロイヤルオペラハウスならいざ知らず、NHKホールや神奈川県民ホールで上演というのは無理があるな…と思ってはいました。
(幾ら、客が入るからといっても 作品の質を損なわせるような会場を選ぶのは そもそも儲け主義すぎて感心しませんよね?)

噂では アルフレード役良くなかったみたいですね…
おそらく 演奏は良かったと思うし、ジェルモン役も良かったと思うのですが
それだけで納得のいく演目ではありませんし 残念ですよね……
本当に安いチケットではないし、時間も取られるイベントなので 良くありませんでした…じゃ納得もいきませんよね?

僕も マノンは 後半にいけばいくほど好きです!
デセイ 素敵ですね。 前回のトリノで久々に生で聴きましたが やはり凄い美声で素敵でした。
立ち回りや演技も 流石に元女優志望であったり フランス人独特のコケティッシュさがあったりして魅力的だと思います。
そうですね。 ネトレプコは 雰囲気的にも声質的にも歌唱スタイル的にも もっと適役が沢山あると思います。
まぁ 人気者なので 合う役~微妙な役まで 沢山まわってきてやらなきゃいけない立場ではあるのでしょうけど?

オペラもバレエも 最近は、本当に演出が多種多様で 演出を楽しむことも舞台の大きな醍醐味になっていますね。
  • URL
  • 2010/09/20 13:16

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nao

Author:nao
30代半ば…… いや そろそろ後半と言ったほうがよいか?
既婚で一人娘の父です。
洋服のデザインなんぞをしたりする会社をやっていたりなんかします。
長いコト カメラで自分の写真を撮っていないので スカイプ中にwebカメラで撮ったものを……

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