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アンドレア・シェニエ 新国立劇場 11月15日(月) 14:00開演 ウンベルト・ジョルダーノ

新国立劇場 11月15日(月) 14:00開演
アンドレア・シェニエ
作曲:ウンベルト・ジョルダーノ/全4幕
イタリア語/日本語字幕付き

アンドレア・シェニエ:ミハイル・アガフォノフ
マッダレーナ:ノルマ・ファンティーニ
ジェラール:アルベルト・ガザーレ
ルーシェ:成田博之
密偵:高橋淳
コワニー伯爵夫人:森山京子
ベルシ:山下牧子
マデロン:竹本節子
マテュー:大久保眞
フレヴィル:萩原潤
修道院長:加茂下稔
フーキエ・タンヴィル:小林由樹
デュマ:大森いちえい
家令/シュミット:大澤健

指揮:フレデリック・シャスラン
演出・美術・照明:フィリップ・アルロー

合 唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

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軽く雑感を……

まず シャスランの指揮する演奏は 切れ味悪く 締るところが締らず そう面白いものではないと思うのですが
それでも 本日のオケは 割と良く鳴っていたし 大きな破綻は無かったと思います。

演出に関しては 好みの問題もあると思いますし ここぞというところで勢いには欠ける演奏が 演出と噛み合っていなかったため この演出の真価は発揮されていなかったと思いますけど
それを差し引いても あまり効果があるとは思えない上にワンパターンな 映像効果や照明効果…… 音楽の邪魔をするような音響効果……
群衆が暴れてフラッシュという演出も三度…… (効果音付の)ギロチンの幕といったような (それ自体、どうかと思える) 飛び道具的な演出も 二度繰り返され……
ただでも 微妙な演出効果が しつこく利用されることで 一層 浮きあげられており かなり煩わしく感じられました……
(最後 名前を呼ぶ際のPAなど 本当に勘弁して欲しかった…… こういう発想は まったく理解出来ない……)


歌手陣に関しては

シェニエのアガフォノフは もう少し デリカシーの欲しいところもありましたが 基本、直球キャラでもあるので悪くなかったと思います。
かなり声も出ており 見せ場は それなりに良かったです。
マッダレーナ役のファンティーニは 表現力に乏しく いまいち響いてこないところもあったのですが それでも とても綺麗で よく通る声と声量には好感を持てました。
主役二人は、まずまずという感じでしたね。
ただ 主役二人以上に肝心なジェラール役のガザーレは よりナイーブな役柄で要求されるものも多い故に 不満も多く感じられました……
主役二人と同水準の歌唱であったとは思うのですけど……

あと 日本勢で 良かったのは 密偵役の高橋と伯爵夫人の森山。
ちょっと残念だったのは ニ幕の見せ場を活かせなかったベルシ役の山下でした。


……と あれこれ書いたことを振りかえると なんだか 不満の多いコンサートだったみたいに見えますが……
じゃあ 楽しめなかったのか?というと 実際は、(割と 大きな破綻が無かったこと 聞きどころで それなりに聞き応えがあったことなどがあり) 結構 楽しめたコンサートでした。




さて
今年は、これでオペラの鑑賞は最後になりますが(ヌッチのリサイタルが残っていますけど…)
振り返ると 今シーズン半期と見ても 一年丸々見ても あんまり際立って良かった…というコンサートは無かった感じです。
(結局、ROHのマノン、トリノの椿姫、東京・春音楽祭のパルジファルあたりが それぞれに今一歩というところはありましたが 最も充実していた演目だったかな? )

今シーズン後半戦は 新国立は 割と面白そうな演目がありますし、大型引っ越し公演もマリインスキー、フィレンツェ、メトロポリタンと幾つかあり 来年と考えれば 更にボローニャやバイエルンの来日もあります。
一応、その殆どに足を運ぶつもりではありますので 期待したいところです。




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Comment

dezire

初めて訪問させていただきます。
私も新国立劇場で、「アンドレア・シェニエ」を鑑賞してきましたので興味深く
ブログを読ませて頂きました。私は、音楽も演出も素晴らしいと思いました。 
私の感想などを書きましたので、こちらもぜひ読んでみてください。
http://desireart.exblog.jp/11623156/
よろしかったらブログにコメントを書き込んでくださると嬉しいです。

nao

dezireさん

はじめまして
コメント有り難うございます。

コンサートの感想についてでうが、ブログ記事には具体的に書きませんでしたが
まず演出では フランス革命に対するスポットの当て方に対して 面白みはあれど 僕には、それほど共感出来るものではありませんでした。

というのも
そもそもに この物語は 凄惨な時代故のドラマではあるものの 決してフランス革命下であったことに重要性のあるドラマでは無いと考えています。
実際、舞台を置きかえることも可能な作品であると思われます。
また
革命の凄惨さを客観的に描くよりは 革命の理想と現実の乖離をジェラールの主観として投影して描いて貰ったほうが 好ましく思います。

演奏に関しては 弦などに於いて 耳の傾く部分はあり、緩急の入り方に引きこまれる部分はあったものの
全体的な流れとしては 勢いが寸断される部分があり 少なくとも 演出効果を高める流れよりも 寸断し 演出効果だけが取って付けられたように感じられる部分が多く感じられました。

特殊効果の類は、21世紀の舞台として アイデアの面白さはあると思いますし どちらかと言えば 僕も嫌いなほうではないのですが
今回に関しては 音楽からは浮きだっているように思われ とても完成度の高いものとは思えませんでした。

歌手に関しては 記事にも書いていますが アガフォノフは 声量はあれど繊細さに欠け 表現においては不満があり
ファンティーニも声量、声質には強く惹かれるものの 語感のニュアンスに真実性が感じられるところは少なく
歌唱上の表現も一寸不満に感じられました。
ガザーレは 比べて 立派に演じられているところもありましたが いつもの如く 平坦に感じられる歌唱が気になり 個人的なジェラールに対する思い入れを満たすだけの歌唱とは感じられなかった……

個人的な感想としましては このように感じられた次第です。

ただ
不満点を連ねているから 楽しめなかったのか?というと そうではなく
音楽に関しては 盛り上がるところは盛り上がり
歌唱に関しても 迫力のあるアガフォノフ、美しく通る声のファンティーニ、安心して聴けるガザーレの立派な歌唱
随所で細工のある 見どころ満載の演出と 楽しむことの出来る舞台ではありましたし
それなりに新国立の舞台は見てきていますが 比較的 良い仕上がりの舞台であったとは思いますし そういった意味では 高評価に頷ける部分もあり 舞台として成功であったとも思いました。
  • URL
  • 2010/12/02 09:49

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プロフィール

nao

Author:nao
30代半ば…… いや そろそろ後半と言ったほうがよいか?
既婚で一人娘の父です。
洋服のデザインなんぞをしたりする会社をやっていたりなんかします。
長いコト カメラで自分の写真を撮っていないので スカイプ中にwebカメラで撮ったものを……

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