スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ザルツブルクのグート演出モーツァルトが映像化



501.jpg

EUROAETSから 珍しく日本語字幕付きでDVDの新譜が紹介されている。
ザルツブルク音楽祭で話題になった 2009コシと2008ドン・ジョヴァンニの映像です。

2008年ドン・ジョヴァンニに関しては 既に クラシカ・ジャパンで放映されていますので鑑賞済みですが
2009コシは、未見で しかも この時 近場にいたのに観れなかった演目ということもあり この映像化は非常に喜ばしいことです。

(2009年夏は、ザルツブルク音楽祭が はじまる 直前までグラインドボーン音楽祭とロイヤルオペラのシーズン最終公演を夫婦で観てまったのですが 計画当初は ザルツブルク音楽祭でも2演目…アルミーダとコシを観てから帰国しようかって話だったのです…
結局は、流石に3週間近い滞在は長すぎだろ…ということで ザルツブルク音楽祭はパスしてしまいました。)


どちらも 結構、あちこちのサイトやブログで 実演を鑑賞された方やクラシカを見られた方が解説をしているので 解説自体は省きますが
とりあえず言っておくと…

ドン・ジョヴァンニに関して 前回、受け持ったフィガロの結婚以上に強烈な読み替え演出なので好みの分かれるものだと思います。
少なくとも 本来のドン・ジョヴァンニという話からは 大きく逸脱した 艶めかしい現代的ドラマになってしまっているので ドン・ジョヴァンニを観るという意識が強すぎると 非常にガッカリする…あるいは面食らうんじゃないかな?と思います。

また 演出に合わせ ウィーン版を基にし 更にカットがバシバシ入っているます。 演出的な効果はあり そういった楽譜を選んだこと自体は間違っていないと思いますが
地獄落ちで幕が下り 随所でレチタティーヴォからアリアまで削られていることに不満を感じる方も多くいるであろうことは容易に想像がつきます。

演奏に関しては ド・ビリーが受け持っており オケもウィーンフィルなので まぁ 相変わらず手堅い演奏ではあると思うのですが
(個人的に)ザルツブルク音楽祭で聴きたい 先端のモーツァルト演奏といった感じではありません。

歌手陣は↓こんな感じ。

クリストファー・マルトマン(Br ドン・ジョヴァンニ)
アーウィン・シュロット(Bs レポレッロ)
アンネッテ・ダッシュ(S ドンナ・アンナ)
マシュー・ポレンザーニ(T ドン・オッターヴィオ)
ドロテア・レッシュマン(S ドンナ・エルヴィーラ)
エカテリーナ・シューリナ(S ゼルリーナ)
アレックス・エスポジト(Br マゼット)
アナトーリ・コチェルガ(Bs 騎士長)

マルトマン、シュロット両名の演技力の高さには ちょっと驚かされましたが
演技に偏った歌唱が前提のキャストであり 歌唱スタイルなので『この舞台では良いが…』というところ。
ベテランのレシュマンも 最近では こういったスタイルの舞台には向いているように思えます。
ダッシュは、むしろ こういった舞台ではなく 古楽器スタイルのほうに向いていると思いますが 演技の出来る女優然としたところもあるので(綺麗だしね)なかなか良かったとは思います。
他歌手も 基本 適材適所だとは思いますが やはり演技に傾いた歌唱は 歌唱単体では あまり楽しめるものではなく
この舞台は あくまで舞台として鑑賞したほうが良いな…という感想を私は持ちました。
実際、舞台としては なかなかの秀作だと思います。


コシは、未見なので なんとも言えませんが
写真を見る限り 舞台や衣装もオーソドクスなものから掛け離れてはいますし
グートのことですから 大筋を読み変えることは無いであろうコシにいても 多くの演出的小細工はあるであろう?と想像はします。
しかし、歌手陣を見ると ドン・ジョヴァンニとは歌唱スタイルのだいぶ違った歌手陣が選ばれています。
演技も出来る歌手陣ですが 歌唱単体で聴くならば こちらのキャストのほうが 私は(古楽よりな)歌唱スタイル的に好みです。
そして指揮者は、アダム・フィッシャー(グラインドボーンのコシは弟のイヴァン・フィッシャーでしたが ザルツブルクは兄のほう。凄い活躍中の兄弟です。)が受け持っています。
手堅く モーツァルトの音楽にも精通している指揮者なので 演奏に関しても期待出来ます。


なんにせよ
結構、注目の映像2点の発売だと思います。(但し、入門向けからはかけ離れた 結構なオペラファン向けですが…)



ザルツブルクとは関係ありませんが
今年のグラインドボーンでは ドン・ジョヴァンニが新演出されます。
グラインドボーンからメールが来る度に 行きたいなぁ…とも思うのですが 今年は 手いっぱいのスケジュールなので足を運べず残念です。
ドン・ジョヴァンニは、2011年バイエルンの来日公演で観られる予定だったのに ロベルト・デヴリューに変更されちゃったし(それはそれでいいのですが…) 当分、面白い実演には触れられなさそうなので
こちら(グランドボーン)の舞台も映像化して欲しいものです。


関連記事

Pagination

Trackback

Trackback URL

http://frontrowseat.blog130.fc2.com/tb.php/32-b8e30875

Comment

Post Your Comment

コメント登録フォーム
公開設定

Utility

プロフィール

nao

Author:nao
30代半ば…… いや そろそろ後半と言ったほうがよいか?
既婚で一人娘の父です。
洋服のデザインなんぞをしたりする会社をやっていたりなんかします。
長いコト カメラで自分の写真を撮っていないので スカイプ中にwebカメラで撮ったものを……

カテゴリー

ブロとも一覧

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。